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電子タバコで禁煙に挑戦!のつもりがニコチン依存症に

2020年06月22日

タバコは、数百年の歴史を持つ嗜好品の一種で、2,015年の調査によると男性の約30パーセント、女性の約8パーセントが愛好していることが判明しています。
ただし、これはピーク時の1960年代と比較すると半数未満の数字で、年々人気は低下しています。
これは、度重なる値上げにより経済的な負担が顕著になったということもありますが、健康に対して悪影響を及ぼすことが判明したのが一番の理由と考えられています。

このために、現在では病院や学校、駅のホームなどの公共機関のほとんど全てで終日禁煙を実施しており、喫茶店や居酒屋などの飲食業界でもこの動きは急速に進められています。
さらに、歩きタバコに罰金を科すという条例を施行している自治体も増えてきており、喫煙者にとっては肩身の狭い状況となりつつあります。
しかも、この流れは一時的なものではなく、将来にわたって継続することが予測されています。

何故なら、タバコの煙の中には数百種類にも及ぶ化学物質が含まれており、喫煙者だけではなく周囲にも悪影響を及ぼしてしまうからです。
特に危険性が高いのがヤニとも呼ばれている粘着性の物質タールで、ガンのリスクを高める要因となります。
ちなみに、男女で肺がんの罹患率に約3倍の開きがあるのは、喫煙率が関係しているからです。

また、これ以外にも頭痛や吐き気、めまいを引き起こす一酸化炭素や毒物として指定されているアンモニア、血管を収縮させるニコチンなどタバコの煙は様々な有害物質を含有しています。
これらにより、身体は深刻なダメージを受けることになるので、現在では医療機関での禁煙外来も本格的にスタートしています。

ただし、極めて中毒性の強いニコチンという物質を含んでいるので、禁煙に成功するのは簡単ではありません。
この物質は、脳内の受容体を刺激して快楽物質を分泌させる作用があるので一時的にはゆったりとした気分になるのですが、体外に排出されるに伴いノルアドレナリンという不快物質を分泌します。
これによりイライラとした気分になり、タバコを吸わずにはいられなくなります。
このような状態のことは、ニコチン依存症と呼ばれています。

このニコチン依存症に苦しむことなく、禁煙に成功できるということで注目を集めているのが、電子タバコというアイテムです。
これは、タバコに似せて作られた電化製品で、リキッドと呼ばれている液体を熱の力で霧状化して、煙のように吸ったり吐いたりするという内容です。
海外製のリキッドにはニコチンを含んでいるものも提供されているので、これを使用することにより、ニコチン依存症に苦しまずに済みます。

ちなみに、電子タバコで吸引するのはリキッドを霧状化した水蒸気で、タールや一酸化炭素などの有害物質は含んでいません。
また、火を使わないうえに吸い殻も出さないので、火事やゴミを心配することなく安全かつ清潔に楽しむことが出来ます。

電子タバコと普通のタバコのコスト比較

新たな禁煙アイテムとして人気を集めている電子タバコは、普通のタバコと比較するとコスト面においても優れています。
繰り返し実施された値上げにより、現在では20本入りのタバコの大部分は1箱で400円を超えているので、1日に1箱のペースで消費する人は月に10,000円以上の費用が掛かるのですが、電子タバコの場合は初期コストはそれなりに必要ですが、以降は月にかかる金額はリキッド代の数千円程度です。

このために、電子タバコは健康面とコスト面の両方において普通のタバコよりも優れているのですが、残念ながら良いことばかりではありません。
何故なら、有害物質のニコチンを継続的に摂取しているので、血圧や心拍数の上昇、動脈硬化などトラブルを引き起こす危険が高まるからです。

また、普通のタバコであれば1本吸い終えたあたりでかなりの満足感を得られるのですが、電子タバコの場合は何時までも吸い続けてしまうということが起こりがちです。
このために、ニコチンの消費量は普通のタバコよりも多くなってしまうケースもあります。

これでは、健康面でのメリットを十分に得られないので、徐々にニコチンを減らしていくなどの工夫が必要です。
そして、最終的には電子タバコからも離れることにより、完全な禁煙に成功できることになります。