• ホーム
  • 禁煙できないのはニコチン依存症じゃなくてただの癖?

禁煙できないのはニコチン依存症じゃなくてただの癖?

2019年09月30日

嫌煙家が増加する中、禁煙に挑戦したことがある方はたくさんいるのではないでしょうか。
またどうせ失敗するんだから、とあえて禁煙をしない方もいるのでは?半分意地で、「やめてやらない」と言っている方の話を聞いたことがあるかもしれません。

どうして禁煙が難しいか、と考えた時に、まず理由の一つとして「ニコチン依存症」が思い当ります。
しかし実際にここまでタバコに依存している方はそれほど多くなく、もっと別の部分に原因がある方もいると言われています。

いつ、どこで、どのような条件でタバコが吸いたくなるか、についてじっくり考えてみましょう。
記録を取ってみるのも良いかもしれません。ニコチン依存症の場合、喫煙から30分から1時間程度で次の喫煙をしたくなってしまいます。
起きている間はこのペースを崩すことができないという人の場合は、ニコチン依存症の状態になっている場合が多いでしょう。

仕事中にも抜け出して一服するような場合や、会議など喫煙できない環境ではイライラがひどくなったりすることもあります。
このような場合は独力での禁煙は難しく、医療による治療が必要なパターンだと言われます。

もし「ここまでではない」と思うなら、もしかしたらただ癖で喫煙しているだけという可能性もあります。
しぐさや環境でのパターンイメージのような、習慣としての喫煙であり、ニコチンによる依存ではないかもしれません。

例えば、職場で「仲の良い同僚とおしゃべりがしたいから喫煙所に行く」だけの場合や、飲み会で「話の切れ間を埋めるために喫煙動作がしたくなる」だけ、なんてことがよくあるものです。

寂しがりで暇が苦手な方、周囲に気を使いがちな方には現れやすい癖、習慣のようで、日本人には多いかもしれません。
もし依存しているのが「ニコチン」ではなく「癖」の方であれば、生活を少し変えたり工夫することで、案外簡単に禁煙に成功することがあります。

これまで喫煙していた休憩時間、他に何をして良いかわからず不安になる場合、おすすめはお茶やコーヒーなど、熱い飲み物を時間をかけて飲むことです。
サッと飲み終わってしまわないのがポイントで、10分休憩の時間をたっぷり使って飲みましょう。

飲み会の時はサラダやナッツ、枝豆など、歯ごたえの良いものを頂く方法もあります。
禁煙すると食事がおいしくなり、太って困る、と言うケースもありますから、生野菜やお茶を多めにするなど工夫すると良いでしょう。

一日10本煙草を吸わない君はニコチン依存症ではない?

先に軽く触れましたが、ニコチン依存症の場合は喫煙と次の喫煙の間隔が30分から1時間くらいになることが分かっています。
これはニコチンの血中濃度の減少する時間だと言われ、不快感やイライラから次の喫煙が習慣化することで依存を強めて行きます。

つまり朝からこの間隔で喫煙するため、1日に1箱くらいは吸うことになります。
逆に10本に収まる場合、喫煙と喫煙の間隔はそれほど短くないことになり、ニコチン依存症ではない可能性もある、と言えるのです。

あくまでも目安ですが、もし一日10本を超えないなら、今一度喫煙する場所やタイミング、どういう時に煙草に手が伸びるかな、と振り返ってみましょう。
喫煙から次の喫煙までの時間、どのような気持ちで過ごしているかや、なぜどうしても吸いたくなるか、と言う視点で思い起こしてみても良いでしょう。

癖や習慣は良い面では心の安定を生み、落ち着きをもたらすものです。
しかし条件や環境で人の思考を固着させ、柔軟性を奪う側面もあります。
喫煙習慣を持っているだけで、「愛飲のたばこがどの自販機に入っているか」と気にしたり、「買ってこなくてはいけない」と言った束縛を受けます。
禁煙するだけで、健康や金銭面だけではなく「一つの束縛から解放される」とも考えることができます。